ドローンにケンコー・トキナー製のNDフィルターを付けてみました。
滑らかな動きの動画とするためにはNDフィルターは必須アイテムです。ドローンで撮影する動画も例外ではありません。この度ケンコー・トキナーから発売されたばかりの「アドバンスド ドローンフィルターIRNDキット」を借りる機会が得られましたので、紹介したいと思います。
このNDフィルターの特徴といえば、赤外線も減光する効果があることです。時として赤外線(特に近赤外線)は色かぶりの要因となることが多いのですが、このNDフィルターは可視光線とともにそれをカットし、より被写体に忠実で鮮明な色再現を実現するといいます。実際、撮影した映像を見るととてもクリア。ピクチャースタイル(DJI製ドローンに搭載される仕上がり設定のことです)は[風景]を選ぶことが多いのですが、より一層色乗りがよいように感じられます。
光学フィルターと言うと物によっては解像感の低下を引き起こしたり、フレアやゴーストが発生しやすくなりますが、それもよく抑えられているように思えます。やはり長年撮影用光学フィルターを作り続けてきている国内メーカーならではと言ってよいものです。こちらについても掲載した動画(ND8を使用しています)を見ていただければよく分かるかと思います。
*画面右下にある歯車マークから「画質 1080P」を選択すると高画質で見られます。
發水コーティングが施されているのも、海外メーカーのものと異なるところです。このコーティングは水滴を付きにくくするばかりではなく、指紋や皮脂などの付着も防ぎます。フィルターを交換したときなど、レンズ面を触ってしまうことが多いのですが、そんな時も安心です。今回、5日間ほど使いましたが、一度もレンズ面に汚れが付くことがありませんでした。
うれしいのがケースが付属すること。4枚セットすべてのNDフィルターが収納可能で、メモリーカードを入れるポケットも付いています。しかも簡易型の防水タイプとしており置く場所を選びません。フィルターも取り出しやすくとても便利に思えました。
このキットはPhantom 4 Proシリーズ、Phantom 4 Advanceに対応。ND4、ND8、ND16、ND32がセットになっています。ようやく国内メーカーからも本格的なドローンのアクセサリーが登場し、自称ドローングラファーとしてはたいへんうれしく思っております。今後はMavic ProやMavic Air用のIRNDフィルターの登場も期待したいところです。