カーボンパイプを使用したスタンドとレフホルダー使ってみました。
玄光社「フォトテクニックデジタル10月号」で、新しい富士フイルムのミラーレス「X-T3」を紹介させていただきました。ここではそのスピンオフとして、作例撮影の際に使用したニッシンジャパンの「スーパーライトスタンドLS-50C」と、同じく「スーパーレフホルダーRH-100C」についてご紹介します。
スーパーライトスタンドLS-50Cについてはすでにご存知の方も多いかと思いますが、メインポールをカーボン製とした全伸高200cmのライトスタンドです(収納時全長48.5cm)。たいへん軽く仕上がっており、重さは545g。これは同じクラスの他社製アルミライトスタンドの約半分の重さしかありません。つまりLS-50C2本で、従来のライトスタンド1本分なのです。
スーパーライトスタンドLS-50Cにソフトボックスを装着したところ。
少しでも機材は軽くしたいものですが、この重さは本当に助かります。しかも、最大耐荷重は1.5Kgを確保しており、ニッシンジャパン「Di700A」クラスのクリップオンストロボとパラソル、あるいは同ストロボと60×60cmクラスのソフトボックスの組み合わせで使用しても余裕です。
また、ポール伸縮のロック機構は、三脚や一脚などと同じナット式を採用。ノブ式のように出っ張りがなく、しかも確実にロックできます。見た目もカッコよく、このスタンドのもうひとつの特徴と言ってよいでしょう。その軽さゆえ風の吹く屋外での使用は躊躇うことがありますが、LS-50Cは今後このクラスのライトスタンドのデファクトスタンダードになりそうな予感です。
そのLS-50Cと組み合わせて使用するレフホルダーRH-100Cもカーボン製です。こちらもロックはナット式を採用。もちろん340gと軽量に仕上がっています(収納時全長44.5cm)。装着できるレフ板の幅は50〜100cmなので応用範囲は広いかと思います。
レフホルダーRH-100Cにレフ板を装着したようす。レフ版の角度は自由に変えられる。
ひとに持ってもらうことの多いレフ板ですが、このレフホルダーを使えばひとに頼ることは不要ですし、自分の思ったとおりの位置にセットできてとても便利です。私自身、レフホルダーの使用はこれが初めてだったのですが、撮影に立ち会いのクライアンの手を煩わさずにすみました。軽量であることとレフ板を装着するため、無風時以外屋外で使うのはLS-50C同様躊躇われますが、1対1でポートレート撮影を楽しむことの多い写真愛好家は要注目のアイテムと言えます。
左がレフホルダーRH-100C、右の二本がスーパーライトスタンドLS-50C。RH-100Cは質量340g、収納時全長44.5cm、LS-50Cは質量545g、収納時全長48.5cmとしている。
X-T3のレビュー撮影では、LS-50Cを2本、RH-100Cを1本持ち込みました。電車で自宅とスタジオを雨天のなかそれらを抱え往復しましたが、軽量なため苦になるようなことはありませんでした。ニッシンジャパンの公式オンラインショップでは、LS-50C、RH-100C ともカーボン製であることを考えるとリーズナブルな価格設定となっています。(それぞれ税込1万4.500円、同1万800円)。ライトスタンドは一度購入するとなかなか買い替えを行うことは少ないですが、もしその機会がありましたら検討してみるとよいでしょう。
スーパーライトスタンドLS-50C +レフホルダーRH-100Cによる作例
富士フイルムX-T3・XF16-55mmF2.8 R LM WR・絞り優先AE(絞りf2.8・55分の1秒)・+2/3EV露出補正・ISO500・フィルムシミュレーション:モノクロ