GFX 50SにFDレンズを付けて遊んでみました。

富士フイルムの中判ミラーレス「GFX 50S」用マウントアダプターのレビュー記事が昨日(2018年2月26日)玄光社CAMERA fanにアップされました。宮本製作所(RAQUAL)製で、ハッセルブラッドVレンズ対応を紹介しています。このマウントアダプターを借りるにあたり、キヤノンFDレンズ対応も個人的に借りましたので、ここにスピンオフという形で紹介します。

 

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 FDレンズは言うまでもなく35mm用のレンズです。そのため44×33mmのイメージセンサーを搭載するGFX 50Sで使うとイメージサークルが小さいため画面の周辺部が黒くケラれてしまいます。もちろん多くの場合、ケラれた部分をカットするトリミングを行うかと思いますが、写真の点数が多いとこの作業は面倒です。

 

それでもGFX 50Sで35mm用のレンズを楽しんでみたいと思う人がいるわけで(筆者もそうですが)、RAQUALでは今回のFDレンズ対応のほか、ライカRレンズ対応、コンタックス/ヤシカマウントレンズ対応、ニコンFマウント対応、オリンパスOMマウント対応、ペンタックスKマウント対応の各マウントアダプターをラインナップしています。

 

実はFacebook のGFX 50Sユーザーが集うグループにアップされる写真を見ると、意外にも35mm一眼レフ用のレンズで撮影を楽しんでいるユーザーが多く、これらのマウントアダプターは一定の人気、需要があることが理解できます。

 

掲載した作例は、New FD24mmF2とNew FD50mmF1.4でトライアルしたものです(トリミングはしていません)。写りについてはここでは言及しませんが、ご覧のとおり画面周辺部には当然ですがケラれが見受けられます。撮影した感じではハッセルブラッドのレンズと異なり、鏡筒が小さく軽量なためGFX 50Sとのバランスはよく、その点では実用的であるように思えました。

 

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GFX 50S+New FD24mmF2

 

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GFX 50S+New FD50mmF1.4

 

先般、Xシリーズのフラグシップ「X-H1」の記者発表会が開催され、そのときGFX 50Sのファームアップも発表されました。内容的にはいくつか新しい機能が搭載される予定で、そのひとつとして35mmフォーマットのクロッピング機能もありました。これはマウントアダプターを介して35mm用のレンズで撮影を楽しむユーザーの要望に応えたものと言えます。ファームアップの公開は3月中を予定しているとのことですが、ますます楽しみになってきました。

 

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 記者発表会の様子